前回の記事では、私が家庭学習を継続するために重視している以下の2点を紹介しました。
- 毎日机に向かうことを習慣とすること
- 子供が勉強嫌いになることは避ける・控えるようにすること
このブログの更新状況からもわかると思いますが、私はかなり三日坊主的な人間です。1,2カ月も続けられていることとして何があるだろうかという感じです。そんな私が、子供と一緒に半年以上も家庭学習を続けてくることができました。一番偉いのは子供であることは間違いないですが、我ながらよく続けられたとも思います。
家庭学習を実施するうえで重要視していることが2つあります。1つ目は、続けることです。家庭学習は、限られた時間を全力疾走で駆け抜けるものではなく、10年以上にもわたる期間を進み続けなくてはならないものと捉えています。時には休むこともあるかもしれないですが、基本的には(少しずつでも)毎日歩みを止めないほうが良いと思われます。私の経験上、毎日の習慣づけにするためには、休みの日は設けないほうが上手くいくように思われます。
2つ目は、集中することです。私自身のことになりますが、年長からそろばん教室に通わされていました。しかし、長期間(小5の終わりまで)通ったにもかかわらず、ほとんど集中せずに過ごしていたため、進級の速度はとても遅く、確か3級までもいかなかったように思われます。その教室に通うことも、とても前向きだった、とは言えない感じでした。そろばんのような単純作業は、長い時間だらだらやってしまうと効果が出にくくなるだけではなく、その取り組みが嫌いになるように思われたので、子供に対しては10分ずつに時間を区切るようにしました。
この2点を実現するために、環境を整える必要があると思います。例えば、毎日続けるには、当然のことですが、毎日の学習時間を確保しなければなりません。そのために自分の仕事の時間や食事の準備の時間などを管理する必要があるでしょう。「今日は忙しかったからできない」という日があると、子供は「勉強は毎日しなくてもよいもの」というように理解をしてしまうと思います。継続性や集中力にも影響が出ると考えています。(もちろん、体調不良等の場合は休ませるべきと思います。集中して取り組むのは難しいと思われますし)
もうひとつ、環境という点では子供の集中を阻害することがないように、子供が勉強に取り組んでいるときは、親は特に娯楽的なこと(例えば、テレビをつける、スマホやタブレットで動画やマンガを見る、ゲームをするなど)は控えるべきと思います。子供が頑張っている横で親が頑張っていなければ子供は勉強に対してネガティブな印象を持ってしまうように思われます。特に最初のうちは横について見たり、時には声掛けをするのが良いと思います。ただ経験値として、ある程度自分で取り組むことができるようになってからは、親が仕事をしたり、食事の準備をしたりすることはあまり問題ないようです。(それでも横で見てほしいというリクエストがあるときはありますが)
環境が整ったら、集中力を持続させるための工夫も必要となります。これは、子供によってどうすればよいかというのはさまざまと思われます。勉強中の子供の様子を見て、集中力が阻害される原因を特定し、それを一つずつ排除していくことなどが挙げられます。例えば、うちのケースでは、勉強を始める前に好きなドリンクを用意させることで、水分補給という集中の阻害要因を排除しつつ、子供がより快適に勉強に取り組むことができるようにしているという話を紹介しました。
このような工夫をリストアップしておき、勉強を開始する前に本人と一緒に確認するというのは効果があるのではないかと考えています(うちのケースでは、ドリンクの準備、の他、「髪をまとめていること」や「部屋の温度が適切であること」(暑さで集中できないことがあったため)などをリストにしています)。学習前に、子供とリストの要件をすべて確認し、子供が自分で集中できるという気になったところで取り組みを始めるようにしています。
ただこのように環境を整えたところで、勉強を開始した後で、集中力が途切れることはよくあります。その時にはタイマーを一度止めるよう伝えています。その時、子供から出た要望(暑い、のどが渇いた)を先ほどのリストに取り込みつつ、本人が継続できるという気になったところで再スタートするようにしています。集中できない状態になった時にはタイマーを止め、自分の状態を認識させることで勉強の取り組みのプロセスを改善するよう心がけています(この辺りは、トヨタの”自働化”の考え方を参考にしています)。子供が自分で集中できていないと判断しタイマーを止めた時、つい怒りたくなるときもありますが、逆に褒めるくらいのことをしなければならないと心がけています。
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